本日記で納めるには長かったり硬かったりする文章の置き場所。
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エミリー・ウングワレー展に行ってきた。
まだ展示期間中(~08/07/28(mon))ですが展示の構成にも触れているので
来場予定のある方はここで回れ右、を推奨します。
エミリー・ウングワレー展【http://www.emily2008.jp/】
何でいきなりこんなのに行ってきたかと言うと、その理由はこちら。
http://blog.animate.tv/kanda/index.php?itemid=5026
神田さんが読んだ本、観た映画などそのうち自分も触れてみたいなぁ、と思いつつ
本や映画はちと機会が無いままここまで来ていて
「こりゃ口だけ(TBで「自分も時間出来たら観てみたい」的なこと言ってる)だなぁ、俺」というのがあったのです。
それで、今回は開催期間、場所が合致した上に
普段自分が足を運ばない場所(美術館)に行く=新しいものに触れられる、という事で
動いてみた…とまぁ、そういうワケなのでした。
前置き長ぇ。
で、行って来たさ。
会場は国立新美術館(2階企画展示室)。
千代田線乃木坂駅から直通で入れるのはとても親切なつくり。
国立新美術館自体も曲線のやわらかさと高い天井、採光に工夫のされた建物で、
勉強したことなんかないけど建築デザインにも興味があったりする自分としては
中に入った時点でちょっといい気分。
しかし、館内をゆっくり観て回るために来たワケではないので、
目的の2階企画展示室に移動。
チケットを買って入場し、観賞開始(音声ガイドは借りませんでした)
ちなみに客層は、どこぞのツアーなんかで来たと思しき御婦人方が8割、
奥さんの付き添いでツアーに参加したと思しき壮年の男性が1割、
美大生と思しきカップルや何故かいた女子高生(制服)や自分で1割といった感じでした。
話戻して。
前知識を微塵も入れずに行ったのですが(なにしろ、冒頭リンク先の「みどころ」すら見なかった)
入場してすぐの解説文を読むと、
エミリー・ウングワレーはオーストラリアの抽象画家だそうで、
「わー、抽象画とか俺、何か感じるもんあるのかなー」とおいうテンションに。
うへー。
とりあえず、順次観て回る。
アクリルによる作品製作にとりかかってからの8年間に生まれた作品を
時期ごとに章立てて展示されていたのですが、
大別すると前期(94年まで)、後期(94年~95年)、晩期(96年)といった感じ。
展示総数は120点越えとか。
初期は点描、中期は線の組み合わせ、晩期は心象描写
…といった特徴が挙げられると思う。
(晩期に関しては解説がそうとは書いてなかったんだけど自分にはそう感じられた)
時期ごとの感想。
後期の作品は、エミリーが作品製作にとりかかる以前からずっと行なっていたという
アボリジニのボディペインティングの流れがあると思う。
線の流れに、彼女のルーツである風景が投影されたような感じで、
大作『ビッグ・ヤム・ドリーミング』はその最たるものじゃなかろうか。
色使いはモノトーンが中心に。
晩期の作品は、もう自分の死期が近いことをわかっていて筆を走らせていたように感じられた。
もう線を引くの時間も惜しい感じで、
これまで以上に感情の浮沈を表すような色がキャンバスに塗りたくられた感じ。
観てていちばん感じ入るものがあった前期の作品は、
緻密な点描による彼女の土地やそこに息づくものの描写。
イメージとしては、砂、種、大地のひび割れ、雨後の景色…で、色は茶系統が多い。
点描一つ一つが集合体となって浮かび上がらせるイメージはとても力強くて、
その在り方がミニマル・ミュージックに似てる、と思った。
…買うつもりは無かったんだけど、1時間の観賞を終えて出口間際のショップに辿り着いた時には
カタログ(税込み2500円)をつい購入してしまっていました…。
俺蔵相に余裕など無いハズなのに…。
入場直後の「抽象画なんて楽しめるのかしらん?」という不安は
まったくの杞憂でした。
これを80前後のお婆ちゃんが描いたってんだからまた凄い。
まだ展示期間中(~08/07/28(mon))ですが展示の構成にも触れているので
来場予定のある方はここで回れ右、を推奨します。
エミリー・ウングワレー展【http://www.emily2008.jp/】
何でいきなりこんなのに行ってきたかと言うと、その理由はこちら。
http://blog.animate.tv/kanda/index.php?itemid=5026
神田さんが読んだ本、観た映画などそのうち自分も触れてみたいなぁ、と思いつつ
本や映画はちと機会が無いままここまで来ていて
「こりゃ口だけ(TBで「自分も時間出来たら観てみたい」的なこと言ってる)だなぁ、俺」というのがあったのです。
それで、今回は開催期間、場所が合致した上に
普段自分が足を運ばない場所(美術館)に行く=新しいものに触れられる、という事で
動いてみた…とまぁ、そういうワケなのでした。
前置き長ぇ。
で、行って来たさ。
会場は国立新美術館(2階企画展示室)。
千代田線乃木坂駅から直通で入れるのはとても親切なつくり。
国立新美術館自体も曲線のやわらかさと高い天井、採光に工夫のされた建物で、
勉強したことなんかないけど建築デザインにも興味があったりする自分としては
中に入った時点でちょっといい気分。
しかし、館内をゆっくり観て回るために来たワケではないので、
目的の2階企画展示室に移動。
チケットを買って入場し、観賞開始(音声ガイドは借りませんでした)
ちなみに客層は、どこぞのツアーなんかで来たと思しき御婦人方が8割、
奥さんの付き添いでツアーに参加したと思しき壮年の男性が1割、
美大生と思しきカップルや何故かいた女子高生(制服)や自分で1割といった感じでした。
話戻して。
前知識を微塵も入れずに行ったのですが(なにしろ、冒頭リンク先の「みどころ」すら見なかった)
入場してすぐの解説文を読むと、
エミリー・ウングワレーはオーストラリアの抽象画家だそうで、
「わー、抽象画とか俺、何か感じるもんあるのかなー」とおいうテンションに。
うへー。
とりあえず、順次観て回る。
アクリルによる作品製作にとりかかってからの8年間に生まれた作品を
時期ごとに章立てて展示されていたのですが、
大別すると前期(94年まで)、後期(94年~95年)、晩期(96年)といった感じ。
展示総数は120点越えとか。
初期は点描、中期は線の組み合わせ、晩期は心象描写
…といった特徴が挙げられると思う。
(晩期に関しては解説がそうとは書いてなかったんだけど自分にはそう感じられた)
時期ごとの感想。
後期の作品は、エミリーが作品製作にとりかかる以前からずっと行なっていたという
アボリジニのボディペインティングの流れがあると思う。
線の流れに、彼女のルーツである風景が投影されたような感じで、
大作『ビッグ・ヤム・ドリーミング』はその最たるものじゃなかろうか。
色使いはモノトーンが中心に。
晩期の作品は、もう自分の死期が近いことをわかっていて筆を走らせていたように感じられた。
もう線を引くの時間も惜しい感じで、
これまで以上に感情の浮沈を表すような色がキャンバスに塗りたくられた感じ。
観てていちばん感じ入るものがあった前期の作品は、
緻密な点描による彼女の土地やそこに息づくものの描写。
イメージとしては、砂、種、大地のひび割れ、雨後の景色…で、色は茶系統が多い。
点描一つ一つが集合体となって浮かび上がらせるイメージはとても力強くて、
その在り方がミニマル・ミュージックに似てる、と思った。
…買うつもりは無かったんだけど、1時間の観賞を終えて出口間際のショップに辿り着いた時には
カタログ(税込み2500円)をつい購入してしまっていました…。
俺蔵相に余裕など無いハズなのに…。
入場直後の「抽象画なんて楽しめるのかしらん?」という不安は
まったくの杞憂でした。
これを80前後のお婆ちゃんが描いたってんだからまた凄い。
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