本日記で納めるには長かったり硬かったりする文章の置き場所。
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劇団大富豪
http://www.geocities.jp/gekidan_daifugo/
劇団大富豪特別公演「Cage.」を観劇してきました。
25日昼公演と27日夜公演を観たのですが、
この記事では、全体についての感想を書きたいと思います。
(千秋楽を終えているので、ネタバレ全開ですのでご注意を)
いつものように、事前情報を極力入れないで観ました。
開演前に知っていたのはタイトルくらいなもので
(公演前は劇団のブログも見ないようにしている)
会場で着席した際に置いてあるパンフも、
きちんと目を通すのは終演後にしています。
以下の感想は、その点を踏まえてお読みください。
・全体としては笑いどころアリ、泣きどころアリで
ボリュームはあったと思うんですが、
笑いどころの部分は、
演者のアドリブ以外はそんなに「くる」ものが無かった。
・スピンオフ作品ということもあるんだろうけど、
ベースとなる妖怪が居る世界観についての説明が乏しく、
大富豪で初見となる人への配慮に欠けていると思う。
・石井さんと吉本さんは、これまでの大富豪で見せてきた演技そのままで
安定していると言えばそうなんだけど、
違う演技が観たいという気持ちを抱いた。
・ウドウ(綴り不明)が次々に憑依先を変えることで
物語が展開して行くのは上手いなぁ、と思う。
・ラスト、ウドウの精神世界?に残ると言ったサガン、
そんなサガンに「美咲ちゃん」と泣きながら叫んだ橘香、
エピローグでの狐石のエピソードは泣けた。
・交通課課長オイシイな。
・1回目の時は「署長ぶっとび過ぎだろ(笑)」と思ったんだけど、
よくよく考えてれば妖怪犯罪対策チームと繋がってるんだから
一筋縄では行かない人間のハズだな。
…いや、人間かどうかも怪しいよな、そうなると。
そして、核心の部分の話。
「Cage.」というタイトルがどうにもしっくりこない。
ウドウは、橘香に対して「籠から解き放ってやる」と囁くし、
だから「Cage.」なんだろうけど、
橘香は、そもそも、何も知らないのよね。
自分が人間と妖怪のハーフであることを知らない。
自分がやがて人間と妖怪の両方に疎まれる存在であることを知らない。
(個人的にが彼女が疎まれるようなことはないと思うけど)
仮に籠が用意されていて、
彼女がその中に閉じ込められていたとして、
しかし彼女にはその自覚が無い。
また、以下に述べるように、
籠が用意されていたのか、籠は必要なのかといった点が
大きな疑問である。
劇中、一陽が橘香を人間という籠に閉じ込めているかのような物言いが
されるのだけど、
普通に生活していれば
自分が妖怪とのハーフであることを疑うような事態なんて
まずあり得ないし、
だから、わざわざ閉じ込める必要性がない。
また、橘香やカメの言葉から想像される一陽像からは
一陽が橘香に人間であることを強いたり、
人間であるという意識を植えつけようとしたりするサマが
まるで想像出来ない。
そして、そもそも妖怪そのものである妖怪犯罪対策チームの連中が
ごくごく自然に人間界の生活に馴染んでる事実が、
籠の必要性をも否定している。
これでは、どうにもタイトルがしっくりこないのは道理だと思うのだ。
そして、タイトルがしっくりこない事実は
作品への印象に大きく作用すると思うのよね。
観終わったあと、間違いなく面白かったとは感じたんだけど、
ゆっくり振り返ると、やっぱり勿体無い。
----------
【感想】劇団大富豪特別公演「Cage.」(Aipon type)
http://blog.livedoor.jp/kanata_izumi/archives/51397768.html
【感想】劇団大富豪特別公演「Cage.」(Moimoi type)
http://blog.livedoor.jp/kanata_izumi/archives/51401167.html
http://www.geocities.jp/gekidan_daifugo/
劇団大富豪特別公演「Cage.」を観劇してきました。
25日昼公演と27日夜公演を観たのですが、
この記事では、全体についての感想を書きたいと思います。
(千秋楽を終えているので、ネタバレ全開ですのでご注意を)
いつものように、事前情報を極力入れないで観ました。
開演前に知っていたのはタイトルくらいなもので
(公演前は劇団のブログも見ないようにしている)
会場で着席した際に置いてあるパンフも、
きちんと目を通すのは終演後にしています。
以下の感想は、その点を踏まえてお読みください。
・全体としては笑いどころアリ、泣きどころアリで
ボリュームはあったと思うんですが、
笑いどころの部分は、
演者のアドリブ以外はそんなに「くる」ものが無かった。
・スピンオフ作品ということもあるんだろうけど、
ベースとなる妖怪が居る世界観についての説明が乏しく、
大富豪で初見となる人への配慮に欠けていると思う。
・石井さんと吉本さんは、これまでの大富豪で見せてきた演技そのままで
安定していると言えばそうなんだけど、
違う演技が観たいという気持ちを抱いた。
・ウドウ(綴り不明)が次々に憑依先を変えることで
物語が展開して行くのは上手いなぁ、と思う。
・ラスト、ウドウの精神世界?に残ると言ったサガン、
そんなサガンに「美咲ちゃん」と泣きながら叫んだ橘香、
エピローグでの狐石のエピソードは泣けた。
・交通課課長オイシイな。
・1回目の時は「署長ぶっとび過ぎだろ(笑)」と思ったんだけど、
よくよく考えてれば妖怪犯罪対策チームと繋がってるんだから
一筋縄では行かない人間のハズだな。
…いや、人間かどうかも怪しいよな、そうなると。
そして、核心の部分の話。
「Cage.」というタイトルがどうにもしっくりこない。
ウドウは、橘香に対して「籠から解き放ってやる」と囁くし、
だから「Cage.」なんだろうけど、
橘香は、そもそも、何も知らないのよね。
自分が人間と妖怪のハーフであることを知らない。
自分がやがて人間と妖怪の両方に疎まれる存在であることを知らない。
(個人的にが彼女が疎まれるようなことはないと思うけど)
仮に籠が用意されていて、
彼女がその中に閉じ込められていたとして、
しかし彼女にはその自覚が無い。
また、以下に述べるように、
籠が用意されていたのか、籠は必要なのかといった点が
大きな疑問である。
劇中、一陽が橘香を人間という籠に閉じ込めているかのような物言いが
されるのだけど、
普通に生活していれば
自分が妖怪とのハーフであることを疑うような事態なんて
まずあり得ないし、
だから、わざわざ閉じ込める必要性がない。
また、橘香やカメの言葉から想像される一陽像からは
一陽が橘香に人間であることを強いたり、
人間であるという意識を植えつけようとしたりするサマが
まるで想像出来ない。
そして、そもそも妖怪そのものである妖怪犯罪対策チームの連中が
ごくごく自然に人間界の生活に馴染んでる事実が、
籠の必要性をも否定している。
これでは、どうにもタイトルがしっくりこないのは道理だと思うのだ。
そして、タイトルがしっくりこない事実は
作品への印象に大きく作用すると思うのよね。
観終わったあと、間違いなく面白かったとは感じたんだけど、
ゆっくり振り返ると、やっぱり勿体無い。
----------
【感想】劇団大富豪特別公演「Cage.」(Aipon type)
http://blog.livedoor.jp/kanata_izumi/archives/51397768.html
【感想】劇団大富豪特別公演「Cage.」(Moimoi type)
http://blog.livedoor.jp/kanata_izumi/archives/51401167.html
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おそらく
はじめまして、ですかね。twitterでお見かけしたのでそちらからです。
一応俺が思ったことをつらつら。
俺の中では解釈はふたつ。
ひとつは、「単純に"うどう"による挑発」。彼の目的は、「橘香を挑発し、"人間としての籠=Cage"から解放(=能力発動)すること」ですから、単純ですが成り立ちます。
もうひとつは、明確に描かれていませんが、「一陽が、妖怪の存在を積極的に隠していた="必要以上に"人間として橘香を育てていた」可能性。
橘香の回想シーンにありますが、橘香は一陽相手に能力を発動させたことがあります。そのとき、母親と橘香をダブらせた(と橘香も言っていますよね。「お母さんをおもいだしちゃうのかなぁって」と)。
母と同じような暴走をさせることはできないと感じた一陽は、妖怪の存在を隠し、自分に対して能力を発動させることを恐れて橘香を避けた。このきっかけが、橘香に対する「ごめんな」であると。じっさい、カスミを知っているはずの誰もが橘香を知らない(直接の接点を持っており、かつ血縁に当たる上にサトリであるヌシ様を除く)ですし、橘香もシェ・シャ・ソバージュの面々を知らない。
そして、一陽とカスミの馴れ初め・顛末から、"うどう"は橘香が妖怪から遠ざけられていたのを知っていて、その流れから「人間という籠から出して妖怪としての力を解放させてやる」という意図をもって、そのセリフがあり、そこからの「Cage.」とした、と。
ま、少し強引ですかねw
一応俺が思ったことをつらつら。
俺の中では解釈はふたつ。
ひとつは、「単純に"うどう"による挑発」。彼の目的は、「橘香を挑発し、"人間としての籠=Cage"から解放(=能力発動)すること」ですから、単純ですが成り立ちます。
もうひとつは、明確に描かれていませんが、「一陽が、妖怪の存在を積極的に隠していた="必要以上に"人間として橘香を育てていた」可能性。
橘香の回想シーンにありますが、橘香は一陽相手に能力を発動させたことがあります。そのとき、母親と橘香をダブらせた(と橘香も言っていますよね。「お母さんをおもいだしちゃうのかなぁって」と)。
母と同じような暴走をさせることはできないと感じた一陽は、妖怪の存在を隠し、自分に対して能力を発動させることを恐れて橘香を避けた。このきっかけが、橘香に対する「ごめんな」であると。じっさい、カスミを知っているはずの誰もが橘香を知らない(直接の接点を持っており、かつ血縁に当たる上にサトリであるヌシ様を除く)ですし、橘香もシェ・シャ・ソバージュの面々を知らない。
そして、一陽とカスミの馴れ初め・顛末から、"うどう"は橘香が妖怪から遠ざけられていたのを知っていて、その流れから「人間という籠から出して妖怪としての力を解放させてやる」という意図をもって、そのセリフがあり、そこからの「Cage.」とした、と。
ま、少し強引ですかねw
無題
>いすかさん
初めまして。
まず、Twitter上で頂いた@に関してですが、
タイムスタンプをご覧になればわかるように、
いすかさんがこの記事へコメントを書き込む前に
自分がpostしておりますので、
いすかさんを御本人(ないしは関係者)と
勘違いする、というのはありえませんし、
いすかさんの書き込みの内容を見ても、
そのような勘違いは起こさないと思われます。
>「単純に"うどう"による挑発」
自分には、コトを知らない橘香に対する
「解放してやる」という言動が
挑発として機能するとは思えませんが、いかがでしょう。
>「一陽が、妖怪の存在を積極的に隠していた=
>"必要以上に"人間として橘香を育てていた」可能性。
人間が通常の生活をしていく上で、
妖怪の存在を強く意識するケースが
どれだけ有り得るでしょうか。
この時点で十分に疑問符が付くのに
「妖怪の存在を積極的に隠していた」となると、
雲を掴むような話になると思うのですが…。
>母と同じような暴走をさせることはできないと感じた一陽は、
>妖怪の存在を隠し、自分に対して能力を発動させることを恐れて橘香を避けた。
母(カスミ)は自身でコントロール出来ずに暴走したワケではありませんよ。
妖怪犯罪対策チームでの業務中に他の妖怪に取り憑かれた影響で能力を暴走させたのです。
故に、妖怪の存在を隠す必要性がありません。
>じっさい、カスミを知っているはずの誰もが橘香を知らない
いえ、サガンも、松原も里見も橘香の存在を、
彼女の出自も知っていますよ?
サガンは橘香をターゲットとした任務で、
美咲として彼女と1年近くルームシェアしてますし、
松原、里見はサガンが橘香に接触していることを
認識しています。
>"うどう"は橘香が妖怪から遠ざけられていたのを知っていて、
>その流れから「人間という籠から出して妖怪としての力を解放させてやる」という意図をもって、そのセリフがあり
私自身は、ウドウは橘香について
「カスミと一陽の娘であることくらいしか把握していない」と
思っているのですが、
仮にウドウが「橘香が妖怪から遠ざけられていたのを知っていた」としたら、
ウドウはかなり無能ですよね。
…生来の性格でもって回りくどいことが出来ないだけかも知れませんが。
自身が籠の中に居ることを知らない相手に
「解放させてやる」と言ったところで、
リアクションは「は?」ですよね。
話を「Cage.」の意味に戻して。
作中で、籠を意識させているのは
橘香に対するウドウの囁きと、
冒頭、菊田に呼び出された時の一陽の台詞、
(と、それに伴なうかごめかごめの歌)
だけなんですよね。
籠があるとして、
(ウドウの台詞によれば)その中に居るとされている
橘香自身に、籠に絡められる描写が皆無なんです。
10人観たら10人が橘香が主人公だと思う…と思うのですが、
そういう作品にあって、
ここまで橘香と籠(題名)との接点が無い、というのは
ちょっとどうかな、と。
テーマが差別などで
その端的な描写として籠をモチーフに使う…とかなら
納得が行くんですけど。
初めまして。
まず、Twitter上で頂いた@に関してですが、
タイムスタンプをご覧になればわかるように、
いすかさんがこの記事へコメントを書き込む前に
自分がpostしておりますので、
いすかさんを御本人(ないしは関係者)と
勘違いする、というのはありえませんし、
いすかさんの書き込みの内容を見ても、
そのような勘違いは起こさないと思われます。
>「単純に"うどう"による挑発」
自分には、コトを知らない橘香に対する
「解放してやる」という言動が
挑発として機能するとは思えませんが、いかがでしょう。
>「一陽が、妖怪の存在を積極的に隠していた=
>"必要以上に"人間として橘香を育てていた」可能性。
人間が通常の生活をしていく上で、
妖怪の存在を強く意識するケースが
どれだけ有り得るでしょうか。
この時点で十分に疑問符が付くのに
「妖怪の存在を積極的に隠していた」となると、
雲を掴むような話になると思うのですが…。
>母と同じような暴走をさせることはできないと感じた一陽は、
>妖怪の存在を隠し、自分に対して能力を発動させることを恐れて橘香を避けた。
母(カスミ)は自身でコントロール出来ずに暴走したワケではありませんよ。
妖怪犯罪対策チームでの業務中に他の妖怪に取り憑かれた影響で能力を暴走させたのです。
故に、妖怪の存在を隠す必要性がありません。
>じっさい、カスミを知っているはずの誰もが橘香を知らない
いえ、サガンも、松原も里見も橘香の存在を、
彼女の出自も知っていますよ?
サガンは橘香をターゲットとした任務で、
美咲として彼女と1年近くルームシェアしてますし、
松原、里見はサガンが橘香に接触していることを
認識しています。
>"うどう"は橘香が妖怪から遠ざけられていたのを知っていて、
>その流れから「人間という籠から出して妖怪としての力を解放させてやる」という意図をもって、そのセリフがあり
私自身は、ウドウは橘香について
「カスミと一陽の娘であることくらいしか把握していない」と
思っているのですが、
仮にウドウが「橘香が妖怪から遠ざけられていたのを知っていた」としたら、
ウドウはかなり無能ですよね。
…生来の性格でもって回りくどいことが出来ないだけかも知れませんが。
自身が籠の中に居ることを知らない相手に
「解放させてやる」と言ったところで、
リアクションは「は?」ですよね。
話を「Cage.」の意味に戻して。
作中で、籠を意識させているのは
橘香に対するウドウの囁きと、
冒頭、菊田に呼び出された時の一陽の台詞、
(と、それに伴なうかごめかごめの歌)
だけなんですよね。
籠があるとして、
(ウドウの台詞によれば)その中に居るとされている
橘香自身に、籠に絡められる描写が皆無なんです。
10人観たら10人が橘香が主人公だと思う…と思うのですが、
そういう作品にあって、
ここまで橘香と籠(題名)との接点が無い、というのは
ちょっとどうかな、と。
テーマが差別などで
その端的な描写として籠をモチーフに使う…とかなら
納得が行くんですけど。
無題
>いすかさん
ひとまず、30日の日中のエントリだけ拝読しました。
それでも、
「意図的に情報を与えていない」部分が
理解出来ないので、ご教授頂ければ。
ちなみに、私は、
普通に人生を送るうえで、
妖怪のことも出自のことも
橘香自身に問われるか、
出自か能力が原因で妖怪絡みの事件に巻き込まれない限りは
情報を与える必要はないと思っています。
故に、情報を与えてない事実を強調することには
意味が無いと思うのです。
「情報を与えないなんて、そんなの当たり前じゃん」ということですね。
ひとまず、30日の日中のエントリだけ拝読しました。
それでも、
「意図的に情報を与えていない」部分が
理解出来ないので、ご教授頂ければ。
ちなみに、私は、
普通に人生を送るうえで、
妖怪のことも出自のことも
橘香自身に問われるか、
出自か能力が原因で妖怪絡みの事件に巻き込まれない限りは
情報を与える必要はないと思っています。
故に、情報を与えてない事実を強調することには
意味が無いと思うのです。
「情報を与えないなんて、そんなの当たり前じゃん」ということですね。
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